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皮弁法植毛(フラップ)のメリット・デメリット

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皮弁法植毛(フラップ)のメリット・デメリット

AGA(男性型脱毛症)の治療に自毛植毛が広く知られるようになってきました。技術も進歩し、一般的な植毛なら1日で終わるため長期間にわたって会社を休む必要もありません。現在の自毛植毛の主流は、毛根を「株」として採取して脱毛部分に植毛します。

しかし、一部のクリニックで行われているのが「皮弁法(フラップ)」という外科手術です。後頭部の頭皮を必要な大きさだけ切り取って脱毛部分に移植する方法ですが、注意点もあります。最近の自毛植毛ではほとんど採用されなくなった皮弁法について効果と注意点を理解しておきましょう。

自毛植毛の歴史と現在行われている植毛方法

ベテラン医師に皮弁法について説明を受ける研修医

植毛の始まりは、1939年に日本人の奥田庄ニ医師が考案したパンチグラフト法と言われています。ヤケドによって脱毛した患者に対して、後頭部から円状に切り取って脱毛部分に移植した手術を行い成功しています。この方法が、現在の植毛手術の基本となっているのです。

自毛植毛法は大きく3種類に分けられる

自毛植毛は、大きく分けると3つの方法として紹介することができます。「皮弁法」と「縮小法」、さらに最近は自毛植毛専門クリニックのほとんで採用されている「遊離移植法」です。

皮弁法と縮小法はほとんどの自毛植毛で採用されていない

「皮弁法」は、頭皮を切り取って脱毛部分に移植する方法です。高密度の植毛が実現します。

「縮小法」は、脱毛部分を切り取り周囲の頭皮と縫合する方法です。脱毛部分が小さい場合は効果が高い方法ですが、実際には何回も手術を受ける必要が出てきます。

皮弁法と縮小法は現在、ほとんどの自毛植毛で採用されていません

遊離移植法が自毛植毛の主流となっている

皮弁法と縮小法に対して、現在主流になっているのは薄毛対策にも対応しやすい遊離移植法です。FUE法とFUT法があり、いずれも毛根部分を「株」として採取して脱毛部分に移植する方法です。

違いは、FUE法が株を1つずつ採取するのに対して、FUT法は後頭部の頭皮を切り取ったうえで株に分けて移植します。株の根元を傷めないFUT法のほうが、定着率が高い(90%程度~)と言われています。

自毛植毛専門クリニックも、この2つの方法から症状やデザインを考えてどちらかを採用しています。高密度の植毛への対応というよりも、薄毛にも対応できるデザイン性の高さが特徴とも言えます。

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皮弁法(フラップ)のメリットとデメリット

医師が皮弁法植毛のメリットとデメリットを説明している

「皮弁法」は前述したように、頭皮を切り取り脱毛部分に移植する方法です。現状は、皮弁法はほとんど採用されていません。理由は移植後、壊死が起こる確率が高いという難点があり、高度な外科手術が求められるからです。

とはいえ、皮弁法にはメリットもあります。下記で皮弁法のメリット・デメリットについて確認をしておきましょう。

メリット

最大のメリットは、部分カツラを脱毛部分に被せるような高密度の大きな変化が実現できるという効果です。

一般的に植毛は「植毛術」という表現がされていますが、皮弁法は「外科手術」です。1,000本程度の植毛でも頭皮そのものを切り取って移植するため、1株ずつ植毛する手間がなくコスト面での負担も少ないと言えます。

前頭葉全体など、広い範囲の脱毛部分が1回の手術で改善される効果が期待できます。

デメリット

皮弁法は脱毛部分全体の頭皮移植になるため、AGA進行中の薄毛の進行状態の頭皮には移植しません。また、壊死も伴うため医師の技術や手術後の管理が大変です。移植部分はもちろん、頭皮を切り取った後頭部も同じ大きさのダメージやキズが残ります。さきほどのメリットの裏にはこれらデメリットが潜んでいるため、おさえておきましょう。

皮弁法はAGA治療に伴うデザインよりも、ヤケドなどの治療に向いていると言えます。

薄毛の場合はどの植毛方法を選ぶと良いの?【部位別】

ベテラン医師が植毛法について説明をしている

AGAの症状は、個人それぞれに違います。「前頭葉が全脱毛」「M字ハゲ」「頭頂部が円状に脱毛」などです。また、全体的に薄毛が進行した場合もあります。こちらでは、薄毛の部位別でどの植毛法を選ぶと良いかについて説明をいたします。

前頭葉部分全体が脱毛しているケース

病気や円形脱毛症でなければ、多くは前頭葉から頭頂部にかけてハゲあがった状態です。自毛植毛としてほとんど行われていない皮弁法が、もっとも改善効果が見込めると考えられます。しかし、実際にはFUE法やFUT法、場合によってはカツラによる改善が行われています。

部分的に脱毛が進行しているケース

前頭葉のM字や頭頂部の部分的なAGA進行も多いでしょう。こういったケースは、FUE法やFUT法による改善が見込める方法だと言えます。どんなに植毛という最終手段があると言っても、できるだけ早い段階で改善を行いながら医師と相談して植毛を採用することが重要です。

全体の薄毛が進行しているケース

全体が薄毛として進行している場合は、皮弁法はもちろんこれからの進行を考えると一部分だけ植毛することはできません。プロペシアやミノキシジルなど、内服薬と外用薬によるAGA治療が有効です。

こういった診断は、AGA治療専門クリニックや自毛植毛専門クリニックで行っています。症状の相談から手術費用の相談など、自宅治療で改善しない場合は一度相談してみると良いでしょう。

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おわりに

テレビタレントや著名人が次々にカミングアウトするようになった増毛や植毛です。着用タイプのカツラや不自然さが残るため、一目見ればすぐに分かってしまいますが、増毛や植毛は外見上ほとんどわからないほど進化しています。

技術面でも進化しており、内服薬や外用薬によるAGA治療はもちろん、ロボットまで使う自毛植毛も採用されるようになってきました。

しかし、AGA治療は早い方が有利です。家系を見るとAGAリスクが高い場合は、できるだけ早い段階でAGA専門医に相談すると良いでしょう。100%正確ではありませんが、リスク診断もあります。植毛という最終手段に頼る前にAGA対策としてできることはたくさんあります。

ハゲ薄毛研究所編集部

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