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脱毛症の治療で行うステロイドパルス療法の効果と副作用

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脱毛症の治療で行うステロイドパルス療法の効果と副作用

円形脱毛症治療には、内服薬、外用薬とともに紫外線や赤外線を使った治療などさまざまな方法が行われています。その中で効果が高いと言われる治療方法の1つが「ステロイドパルス療法」です。

日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2010も「発症6か月以内の症例では約60%に効果があった」と紹介しており、複数の円形脱毛症の症状に効果的な治療法として推奨しています。ステロイドパルス療法の概要とともに、効果と副作用について紹介します。

円形脱毛症治療で高い効果が見込めるステロイドパルス療法とは?

円形脱毛症治療には、内服薬、外用薬とともに、紫外線や直線偏光近赤外線を使った治療などさまざまな方法が行われています。その中で効果が高いと言われる治療方法の1つが、点滴による「ステロイドパルス療法」です。

ステロイドパルス療法とは

通常の10倍から20倍の量のステロイド剤を、点滴によって3日間で集中的に投与する治療法です。脱毛部分に外用薬を塗ったり、内服薬を服用する治療と比べると、点滴で直接全身に大量のステロイド剤が行き渡るため高い効果が期待できます。

入院を伴い副作用もありますが、日本皮膚科学会のガイドラインも「S2(脱毛部分が25~49%)以上」、「発症から6か月以内の成人の症例」で約60%という高い治療効果を紹介しています。

ただし、小児症例の安全性は確認されていません。

日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2010の評価は・・

日本皮膚科学会は、円形脱毛症を「通常型円形脱毛症(単発型・多発型)」「全頭脱毛症」「汎発性脱毛症(全身)」「蛇行状脱毛症(生え際が帯状)」に分けています。

さらに、重症度を示す指標として「S0(脱毛がみられない)」「S2(脱毛部分が25~49%」「S5(全頭脱毛)」など6区分と、「B0(頭部以外の脱毛なし)」「B1(頭部以外に部分的脱毛)」「B2(全身全ての脱毛)」の3区分、全体を9つの区分に分けています。

ガイドラインは、ステロイドパルス療法の効果を、「S2(脱毛部分が25~49%)以上、発症から6か月以内」の症例で全体の59%(101 例中60 例)に治療効果が得られたと記しています。

一方、発症から6か月以上の症例では16%(38 例中6 例)と、著しく低い結果となっています。

これらは、「S2」以上であっても脱毛が全身に至っていない症例での治療結果です。

この結果を見ると、ある程度重い症状であっても発症から6か月以内であれば高い治療効果が期待できると考えることができます。

参考:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2010

ステロイドパルス療法の効果と副作用

円形脱毛症の治療に、ステロイドパルス療法が有効であることは科学的に確かめられています。

しかし、他の治療法でも同じですが副作用もあります。日本皮膚科学会のガイドラインは副作用について「入院期間の延長を要する副作用はなかった」としていることから、専門医の治療による大きな副作用の心配はなさそうです。

ここでは、効果の確認と一般的に言われる副作用を簡単に紹介します。

ステロイドパルス療法の効果

ステロイドパルス療法の効果は前述の通りですが、3日間に集中的に多くのステロイド剤を投入するため、隠れていた小さな円形脱毛症の改善や他の部分の発症を抑える効果につながる可能性があります。

早期治療による、症状の進行や悪化を防ぐことができます。

治療法は医師が症状を診て決定します。特に円形脱毛症を発症した後の進行が早い場合は、早急に医師の診断を受けることが重要です。

副作用

ガイドラインは、「不眠」「動機」「頭痛」「微熱」など軽微な副作用を挙げています。ステロイドパルス療法は3日間で行われますが、副作用によって入院期間が伸びたという例はないようです。

一般的に言われる副作用には、血液への影響と精神障害があります。一時的な体重増加や高血圧などの症状、骨量の減少、心不全なども見られますが、1つの参考としておきましょう。

治療を受ける場合は医師の説明や診断を受け、リスクの軽減を図ると良いでしょう。

円形脱毛症の治療2つのポイント

医師が医療について説明をしている

ステロイドパルス療法は、「脱毛部分の広さが25~49%以上でも、発症から6か月以内であれば有効」だと言えます。

しかし、円形脱毛症の原因は特定されておらず、遺伝の影響もあり、アレルギーや自己免疫疾患、さらにストレスが起因するなど個人によって違います。治療方法も治療効果も、当然違います。

いずれにしても、症状が進まないうちに専門医の診断を受けることが何よりも重要です。ポイントは、脱毛部分が小さなうちに、発症後速やかに治療を行うという2点です。

脱毛部分が小さいうちに治療を開始

ガイドラインを見ると、アレルギーや自己免疫疾患がなければ比較的軽度の円形脱毛症の改善見込みは高いとされています。アレルギーや自己免疫疾患の有無、発症原因や症状などにもよりますが、脱毛面積が小さい方が治療効果は得やすいという認識で良いと言えるでしょう。

小児の場合、ステロイドパルス療法のように成人に有効な治療法が使えないことがあります。円形脱毛症は目で確認できるので、少しでも異状が見られたらすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

発症から6か月内の方が治療効果は高い

円形脱毛症の進行は、個人によって違います。「まだ小さいから」と放っておくと、知らない間に時間は経過します。大きな変化が、ある日突然起こる可能性もあります。

円形脱毛症には、通常の円形脱毛症や全頭型脱毛症など、複数の症状があります。通常の円形脱毛症が全頭脱毛症に進行する場合もあり、より治療が難しくなります。

軽度な円形脱毛症であれば外用薬や内服薬で改善が期待できます。治療法の選択肢を狭めないためにも、発症したらすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

おわりに

ステロイドパルス療法は有効で、大きな副作用を考えなくても良い円形脱毛症の治療方法です。しかし、「ステロイドパルス療法の効果」の項目でも紹介したように、症状として表れた箇所以外に「小さな隠れた円形脱毛症」を発症している可能性もあります。

効果的な治療法があるからという理由を付けて放置しておくと、治療が長引く可能性もあります。小さな異状を見つけたら必ず医師の診断を受けましょう。

脱毛部分が小さな段階、発症から間もない段階での治療は、症状を重症化させないための基本です。

ハゲ薄毛研究所編集部

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